「コトバ」を掘り下げる

コーディネーターブログ

日本には古来より「言霊」というコトバがあります。
言葉の中に霊力のようなものがあり、そのチカラが人を動かす。

いい意味や悪い意味でもいろいろあります。
教育、思想、そして洗脳…。相手の響く形で言葉を紡ぐと、相手にとってその言葉は重く深いものになったりもします。
「恋は盲目」と言いますが、近いものがあるかもしれません。。。(経験は浅いですが(笑))

言葉を怪しいものとして捉えるということではなく、ここでは言葉は「使いよう」だということをお話したいのですね。
言葉を掘り下げることが重要なのは、「キャッチコピー」とか「コピーライターの書く文章」とか言葉に特化した重要な要素があることでもお解りいただけると思います。

Ex.1 クルマの宣伝
・クルマ、売ってます
・この素晴らしい1台をあなたに
・何者も寄せ付けないゆとりの1台
・自動ブレーキで事故を未然に防ぎます
・30km/L驚異の超低燃費!
・にぎやかに、子どもたちと遊び尽くせ!
・最高速度280km/h 300ph ぶれない男のアクティブサルーン
・タイムトラベルしたみたい!中身は近未来、見た目はノスタルジック!

どの言葉がささりましたか?
え?クルマはいらない…?orz

これは、どのコピーがいいとか悪いとかでは無く、人によってささる言葉が違うので、「いやいや、これしかないでしょ。」と思う人が、その「これしか」が様々だということです。

Ex.2 肉の宣伝
・ステーキ、あります
・アブラの乗った新鮮な分厚いロース
・サシのない、阿蘇の赤牛ステーキ!
・牧草で育った、健康な牧草牛ステーキ
・アンガスサーロインの滴る肉汁
・本当にステーキ?前代未聞の新感覚ステーキ、その正体は?

これも同様ですね。
どのコピーが刺さるかは人によって違います。
おそらく、一番刺さらないだろう言葉は、どちらも最初のコピー。

昨年末、とある人々とセミナー後、忘年会をかねて、あるお店に飲みに行きました。
日本酒が飲み放題…。その段階で珍しいお店だと思うので、十分差別化できると思いますが、そこの女将の日本酒に関する蘊蓄が凄かったのです。
人は純粋に味だけで食事を選んでいません。
場所、雰囲気、ニオイ、盛られる器、そして、一緒に飲む仲間や手に入る知識も味のうちなのです。
ここで、女将の薀蓄は「ここは凄い」という驚きとともに「なるほど」「ふむふむ」と耳を傾けていきます。
これはコトバのチカラです。

ただ商品が並ぶだけではない、ただサービスを提供するだけではない、人の気持ちによりそう、それを支えるのがコトバです。

逆にコトバは凶器にもなります。
クレーマーの心無いわがままはお店のスタッフのモチベーションを下げます。

考えてください。
あなたは自分に攻撃的な人に、優しい丁寧な営業をしたいですか?

コトバのチカラは応対力とも言えます。
最初から貶めることが目的の相手には通用しませんが、そうでない場合は有効に使えるものです。

うちの会社はどういったコトバが使えるだろうか?
コピーの考え方はどうやったらいいだろう?

コトバのチカラが大切だと気がついたあなた、
どこに相談していいか悩んでいるあなた、

熊本県よろず支援拠点は中小企業の経営のお困りごとを相談するための国の支援施策です。
何度でも、お声をかけてみてください。
スタッフも17名。さまざまな分野のエキスパートがご相談をお待ちしています。

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