会社経営の指標
会社を経営する中で、売れた、売れなかった、儲かった、儲からなかった、前月の会社の経営はよかったのか、悪かったのかなどを判断するために何を基準にしておられますか。月別の売上だけでは、利益が出たのか、出なかったのかがわかりません。
そこで、会社経営の指標として、
【月次での、部門別、労働時間1時間あたりの付加価値額】
を使われたらどうでしょうか。
(この値を【労働時間あたり付加価値額】と名前をつけます。)
計算式は次のとおりです。
労働時間あたり付加価値額 = 付加価値額 ÷ 労働時間
※ 分子の付加価値額 = 営業利益 + 人件費 + 減価償却費
※ 分母の労働時間 = 分子の付加価値額を生み出すための総労働時間数
※ 部門別、あるいは商品別、サービス別に計算するとどの部門がよいのか、悪いのかがわかるために、業務改善に結びつけることができます。
この数値は、業種を問わず共通に使えます。同業他社だけでなく世の中の会社との比較ができます。
労働時間あたりの付加価値額の目標額は6,000円としたいところです。 3,000円では少ないと思います。少なくとも、1時間に4,000円 ~ 5,000円の付加価値額を生み出すようにする必要があります。
熊本県よろず支援拠点に相談に来られている会社で、「月次での部門別の労働時間あたりの付加価値額」を計算する仕組みができあがりました。前月や前年同月と比較することで会社の成長度合いがわかります。 また、毎月、部門ごとに、労働時間あたり付加価値額を算出することで、どの部門に課題があるのかが明確になり、その部門の業務改善が進んでいます。
コーディネーター 原川 修一
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